今年の世相を反映し、象徴する食を選ぶ、ぐるなび総研の「今年の一皿」が8日、都内で発表され、「テークアウトグルメ」に決まった。

今年は、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、新たな収益源としてテークアウトを開始する飲食店が急増した。ラーメンや高級料理、アルコール飲料など多種多様なメニューが増え、在宅時間が増える中で、自宅でも手軽に飲食店の味を楽しめるテークアウト需要が高まったことが選出理由とされた。

同イベントは、優れた日本の食文化を人々の共通の遺産として記録に残し、保護・継承するために14年に始まり、今回で7回目。飲食店情報サイト「ぐるなび」の掲載店舗50万店が発信する1次情報、1935万人のぐるなび会員らの閲覧履歴や行動履歴などを分析したデータから40ワードを抽出。それらを選択肢として会員にアンケートを実施し、30ワードを選んだ。さらにメディア関係者による審査の得票数を加味し、4つのノミネートアワードを選定。その中から、「今年の一皿」が選出された。

一昨年は「サバ」、昨年は「タピオカ」が選出されている。