東京、埼玉、千葉、神奈川の各知事による「1都3県テレビ会議」が21日、オンラインで行われ、年末年始の新型コロナウイルス感染拡大防止の共同取り組みを議論した。

東京都の小池百合子都知事が司会役を務め、各知事からの現状報告から開始。都で要請を行った来年1月11日までのイルミネーションの午後8時以降の点灯中止などには、神奈川県の黒岩祐治知事が「こういうことも参考にしながら相談していきたい」と今後の検討材料に加えた。黒岩知事からは、県内の神社などと協力して初詣の分散参拝の呼び掛けを行っているほか、酒類を提供する飲食店への営業時間短縮要請が約2割しか応じていただけていない現状も伝えられた。

また、今月から発令した共同メッセージ「ひ・き・し・め・よ・う」を、埼玉県の大野元裕知事の発案により「う」を一部改訂して、徹底を呼びかけることも決まった。「(う)ウイルスの感染予防に一緒に取り組みましょう」から、年末年始の具体的対策として「(う)家(うち)の中でも「マスク」を!」とした。

年末年始に重点を置いた1都3県の対策として要請していた、鉄道各社の大みそか終夜運転中止も正式決定した。JR東日本、京浜急行電鉄などを含め、全10社が協力予定となった。また、「1都3県テレワーク・休暇取得促進週間」として、都庁、県庁自らが来年1月4日から8日まで、テレワークの推進や、年次有給休暇取得を推奨する方針を固めた。

千葉県の森田健作知事は「年末年始、『今回だけは』の気持ちを持つことが大事だと思う。『ちゃんとマスクをしよう』『喚起しよう』とか声かけも大事」。小池都知事も「自粛疲れという言葉も出てきてはいるが、1都3県で連携していきたい」と共闘を誓った。【鎌田直秀】