ペンス副大統領が退任を翌日に控えた19日、ツイッターにお別れのメッセージを投稿した。セカンドレディーのカレン夫人と米国旗の前に立つツーショットや家族集合写真など4枚の思い出の写真とともに「この4年間、副大統領を務めることができた光栄に感謝します。私の人生において最大の名誉です。素晴らしいセカンドレディーのカレン・ペンス、そして私たちの家族全員を代表して感謝するとともにアメリカに神のご加護を」と感謝をつづっている。しかし、そこにトランプ大統領への言葉はなく、4年間仕えてきた大統領とのツーショット写真も1枚もなかった。

米大統領選の結果を受け入れられないトランプ大統領は、バイデン次期大統領の勝利を承認しないようペンス副大統領を威圧していたが、「自分には権限はない」と声明を発表してそれを拒否。その結果、怒ったトランプ支持者の一部が「ペンスを処刑せよ」と叫びながら6日に連邦議会議事堂を襲撃する事態に発展していた。

トランプ大統領は4年の任期を終えて退任する20日、慣例に反してバイデン次期大統領の就任式を欠席し、アンドルーズ空軍基地で華やかな退任式を計画していると言われている。CNNテレビはペンス副大統領はトランプ大統領の退任式には出席しないと伝えており、夫人とともに就任式に出席するものと見られている。ペンス副大統領はトランプ大統領が午前中に専用ヘリコプター、マリーンワンでホワイトハウスを離れる際に見送りする可能性があると伝えられている。(ロサンゼルス=千歳香奈子)