米国のジョー・バイデン氏(78)が20日(日本時間21日未明)、第46代大統領に就任した。就任式は首都ワシントンの連邦議会議事堂で行われた。歌手レディー・ガガが国歌を独唱。女性、黒人、アジア系として初の副大統領となったカマラ・ハリス氏(56)に続いて、バイデン氏が宣誓した。演説では「民主主義が勝利した」「国民の団結に全霊を尽くす」「すべての国民のための大統領になる」などと訴えた。

4年に1度の祝賀の舞台は、極めて異例の形となり、緊張に包まれた。米メディアによると、平和的な政権移行を象徴するため新旧大統領の同席が慣例だったが、トランプ氏が欠席。副大統領だったペンス氏のほか、オバマ氏、クリントン氏、ブッシュ氏の歴代大統領は出席した。コロナ禍のため規模は大幅に縮小され、参加者はマスクを着け、距離を取った。

毎回、観客が埋め尽くす議事堂前の国立公園ナショナルモールは封鎖され、代わりに約20万本の旗が並べられた。議事堂襲撃事件もあり、首都には戦時下のような厳戒態勢が敷かれた。中心部のほとんどが閉鎖され、最大2万5000人もの州兵が配備された。