大阪府は1日、新型コロナウイルス対策本部会議を開き、新型コロナウイルス特別措置法に基づく緊急事態宣言が延長された場合、解除を国に要請する独自の判断基準を決定した。会議後の会見で、大阪府の吉村洋文知事(45)は「僕、もう疲れてきて、頭がもう…」と質問を聞き直すシーンもあった。

会議の冒頭、吉村知事は「感染者数は減っているが、病床のひっ迫が続いており、緊急事態宣言の延長はやむをえないと思う」と述べた。緊急事態宣言は7日が期限だが、延長された場合について「大阪府として解除を求める明確な判断基準、出口基準を示すべきだ」と強調した。

解除を要請する基準として<1>直近1週間の新規陽性者数が1日平均で300人以下の日が7日間続く<2>重症患者用の病床の使用率が60%未満の日が7日間続く。どちらかをクリアした場合、大阪府の専門家会議の意見を聞き、判断するとした。

会議後、吉村知事は約1時間、取材に応じたが、途中で「あのまず…、1点目の(質問は)なんでしたっけ? ちょっと、僕、もう疲れてきて、頭が…。質問の最後のところだけ」とリクエストし、苦笑いするシーンもあった。

大阪府は1日の新型コロナウイルスの新規感染者は178人と発表した。1日あたりの感染者が100人台となるのは、昨年12月28日以来。