東京都の小池百合子知事が23日、1都3県の知事らとテレビ会議を行い、緊急事態宣言の早期解除は行わず、期限の3月7日までに終了させるため、あらためて新型コロナウイルス感染症対策の徹底を強化する姿勢を示した。

小池氏によると、首都圏の新規陽性者数は減少しているが、減少速度が鈍化しているという。「感染対策を協力して進めなければ、3月7日の解除につながらない」と強調した。ワクチンの接種には時間が要することや、ウイルスの変異株の広がりを例に挙げ「あと約2週間が大事。あっという間に再拡大する可能性もある」と懸念した。

オンラインで参加した神奈川県の黒岩祐治知事は「国中に緊急事態宣言解除の前倒しの方向が出ている中で、1都3県で『そんな状況じゃ全くない』と共通認識だったことが大きい」と語った。  【沢田直人】