1都3県の知事は5日、テレビ会議を開き、緊急事態宣言が21日まで延長されることを踏まえた「共同取組」を発表した。昼夜問わない不要不急の外出自粛に加え、飲食時の「マスク飲食」「黙食」「個食」「静美食」徹底や、花見や歓送迎会などの年度末イベント自粛を呼び掛けた。飲食店などには引き続き午後8時までの営業時間短縮を要請し、協力金一律6万円。小池百合子都知事は「ここ最近は人出が増えている。また再拡大すれば、これまでの努力が元のもくあみ。高齢者施設や病院関連は対策強化がもっと必要だ」と述べた。宣言解除後も事業者に午後9時までの時短要請を行うことも決定した。

小池氏は会議に先立ち、自民党本部を訪れ旧知の二階俊博幹事長と会談。時短要請などの協力金制度を国の責任で構築することや、一時支援金の拡充を要望した。宣言延長方針の発表をめぐっては菅義偉首相と小池氏の間で駆け引きがあったとみられており、二階氏訪問は首相サイドへのけん制と見る向きもある。