元タレントの森下千里氏(39)が29日、東京・永田町の自民党本部を訪れ、二階俊博幹事長ら党幹部に、宮城第5支部の新支部長就任を報告し、正式申請を行った。党内の承認手続きを経て、次期衆院選では宮城5区(石巻市、東松島市など)から、公認候補として立候補する。

森下氏は政界転進について「政治の道というのは昔から興味があったが、芸能界にいると、そういう発言などができなかった。旅番組などで日本中を回させていただいた中で、本当に日本って素晴らしい国だなと思い。その地域のために、出会った方々に恩返しがしたいという気持ちが膨らんできた」と説明した。

名古屋市出身で、東日本大震災では被災での炊き出しやチャリティー活動を行った。「自分が好きで、自分が選んでその地を訪れる。または住む。その地を盛り上げていきたい気持ちは出身ではない方でも思うことはある。私もその1人」とした。そして「特に今年は東日本大震災から10年という大きな節目ではありましたが、風化させないという意味でも、自分で出来ることがあるのではないかと、決意した」と語った。

宮城5区の現職は立憲民主党の安住淳国対委員長で8期連続で当選した強さを誇る。森下氏は「本当に胸を借りるつもりで」と、選挙戦を見据えた。