大阪府は1日、政府が同日夕、緊急事態宣言に準じた対策を可能とする「まん延防止等重点措置」を大阪、兵庫、宮城の3府県に全国で初めて適用することを決めたことを受け、新型コロナ対策本部会議を開いた。大阪府は5日からは、午後9時までとしている大阪市内の飲食店への時短要請を1時間前倒し、不要不急の外出自粛も要請することを決めた。

会議後、吉村洋文知事(45)は「現在、特に大阪市域において若い世代を中心に感染がこれまでにない急拡大をしている。この傾向はしばらく続くと予想される。より一段強い策を実行すべきだ」と強い危機感を示した。

飲食店に対しては、換気が十分か把握できるセンサーやアクリル板の設置を求め、利用者に対しては「マスク会食」の徹底を要請する。

大阪市内の飲食店は約5万店あるとされ、吉村知事は「ものすごい数の店舗数になる。府市が連携してやっていきたい」とし、飲食店の「見回り隊」を結成するという。

時短営業の要請に応じていない店舗にもあり、「ボロもうけしている店もあると聞く。見回り隊は午後8時以降、みんなが守っているのに守っていないところも見回る。応じない場合は、最終的には命令も頭にある」と強調し、「適切に権限を行使していく」とした。【松浦隆司】