東京オリンピック(五輪)の聖火リレーは3日、岐阜県で始まり、中津川市から高山市までの計6区間をつないだ。

郡上市では3大会連続で冬季五輪に出場した籏(はた)修子さん(40、旧姓福田)が走った。ノルディックスキー距離界では、夏見円さんと「美人ペア」と称された1人。現在は郡上市スポーツアドバイザーとしてスキー競技の強化や普及に尽力しており「独特の雰囲気は緊張につながってしまったのですが、友人や家族がたくさん見に来てくださって本当にうれしかった」と笑顔。五輪経験者としても「1つの楽しみが皆さんの希望とともに五輪の成功につながることを願っています」と期待を寄せた。夫哲朗さんが経営する奥美濃古地鶏や飛騨牛などが名物のレストラン「覇楼館」の女将を務める一面も持つ。

また、「岐阜県図書館名誉館長」の肩書も持つ女優の紺野美沙子(60)は郡上市の第1走者を務めた。笑顔で手を振り、「(日本3大盆踊りの1つ)郡上おどりや、清流など自然の美しさが次世代に受け継がれるようにと思って走りましたが、あっという間に終わってしまいました」。自分の走りは「100点」と評価し、充実感に満ちていた。

4日も岐阜県の下呂市から岐阜市まで、計7区間を聖火ランナーが走る。各務原市にホッケー女子日本代表「さくらジャパン」、大垣市にお笑いコンビANZEN漫才みやぞんが登場。岐阜市では00年シドニー五輪女子マラソン金メダリスト高橋尚子、俳優の伊藤英明、元中日ドラゴンズで本紙プロ野球評論家の和田一浩氏らが聖火をつなぐ。