徳島県徳島市の阿波おどりを主催する阿波おどり実行委員会(委員長・内藤佐和子市長)が3月31日に突然、解散した件で、2019年(平31)から実行委と結んでいた「阿波おどり事業企画運営業務委託に関する基本契約」を解除された、イベント企画会社大手のキョードー東京を代表企業とする3社の共同事業体が12日、都内で会見を開いた。

キョードー東京の前田三郎取締役は、基本契約により委託される予定だった21、22、23年度の阿波おどり事業を受託できなかったことでこうむった損害の賠償を請求すると発表した。

質疑応答の最後に、人気歌手のライブや俳優の舞台などの興行を手掛けるキョードー東京が、今回のトラブルをきっかけに今後、徳島県内での公演を開催しなくなるのではないかという不安の声が上がっているが? との質問が出た。同社は、徳島県出身のシンガー・ソングライター米津玄師(30)のライブなども手掛けている。

前田氏は「絶対に、そんなことはしないです。僕は徳島が大好きですし、私どもがやっている米津玄師さんも徳島のご出身。子どもたちの学校に、朗読劇を連れて行ったりという活動もしている。そういったことは、相変わらずちゃんと続けていこうと思っています。徳島の皆さん、1人1人にご迷惑をかけるようなことはしませんので、どうぞご心配頂かなくて構いません」と笑顔で約束した。