東京都の小池百合子知事は7日、31日までの延長が決まった緊急事態宣言の措置に関する臨時会見を都庁で開き、政府が休業から営業時間短縮要請に緩和した百貨店などの大規模商業施設について、都独自に引き続き休業を要請することを発表した。野球、サッカーなどのイベントは無観客ではなく規模要件に沿った開催を要請する国の方針と同様だが、大部分は11日までの措置内容で、そのまま継続する形。小池氏は国民、都民に対しても「法律に基づく要請です。新緑の季節で旅行に行きたい気持ちも分かるのですが、より一層の外出自粛をお願いします。ウイルスは私たちのスキをいつも狙っている」。感染拡大が顕著な若者には「今は遊びに来ないでください」と訴え、人の流れが特に多い竹下通りや渋谷センター街などで、警察と連携して外出自粛を呼びかける予定だ。

新たなテレワーク奨励として、都内の中小企業を対象に「週3日・社員の7割以上」の3カ月間実施で、最高80万円の奨励金を支給することを決定。今回の延長措置の対策として、継続した人流抑制策、ポイントを押さえた対策、先を見据えた備えの対策を3本柱とした。【鎌田直秀】