囲碁の最年少プロ、仲邑菫二段(12)が藤沢里菜女流本因坊(22)への挑戦権獲得を目指す、「第40期女流本因坊戦」本戦2回戦、牛栄子三段(21)戦が9日午前10時から東京・市ケ谷「日本棋院東京本院」で始まった。今局に勝った方が準々決勝に進出する。

過去の対戦成績は1勝1敗。一昨年の新人王戦予選では牛、昨年のおかげ杯予選では仲邑がそれぞれ勝っている。

黒番(先手)の牛は、2017年(平29)の女流棋聖戦挑戦者。翌年の扇興杯女流囲碁最強戦で準優勝するなど、若手の実力者でもある。

白番仲邑は4月1日、中学生初戦となった1回戦で吉原由香里六段(47)を下して勝ち上がった。同月28日の女流立葵杯挑戦者決定トーナメントでも1回戦で小西和子八段(48)を下し、12歳1カ月での本戦ベスト4と、史上最年少記録を達成した。5月6日の棋聖戦ファーストトーナメント(FT)では、鳥井裕太三段(27)を倒してCリーグ入りと勢いに乗る。

この2人、来月15日に福島県会津若松市で開催予定の女流立葵杯挑戦者決定トーナメント準決勝でも激突する。

持ち時間は各3時間。9日夕方には決着の見込み。女流囲碁界の次世代を担う2人の対決に注目だ。