菅義偉首相の側近の1人、自民党の菅原一秀前経産相(59=衆院東京9区)が1日、離党届を提出し、大島理森衆院議長に辞職願を提出した。

3日にも衆院本会議で承認される見込み。菅原氏は選挙区内での行事に祝儀や会費名目の現金を配布した公職選挙法違反(寄付行為)の容疑で、捜査を進める東京地検特捜部は略式起訴の方向とされる。7月の東京都議選や10月までに行われる次期衆院選への影響も踏まえ、決断したとみられる。

菅原氏は選挙区の東京・練馬の支援者に向け、公職選挙法に抵触するところがあり、議員辞職すると明記した上で「私の不徳の致すところで、本当に申し訳なくざんきに堪えない」とする書面を送付。「今後のことは一切白紙だ」とした。

自民党では政治とカネをめぐる問題が相次ぐ。それでも二階俊博幹事長は1日、「政治とカネは、ずいぶんきれいになって来ている。マスコミも一般国民も評価していただいてしかるべきだ」と断言した。