将棋の藤井聡太2冠(棋聖・王位=18)が3日、関西将棋会館で行われた第80期順位戦B級1組2回戦で、稲葉陽八段(32)に敗れた。

稲葉は「関西若手四天王」と称され、16年度の第75期から5期連続で在籍。A級初参加だった第75期には名人挑戦者となった。前期A級から陥落してきた稲葉は序盤から積極的に攻め、終盤の激しい攻め合いを制した。

終局後、稲葉は「強い相手だと分かっている。自分の力を出し切らないといけない相手だった。難しい将棋でした」と振り返った。

今期のB級1組の初戦は黒星発進だっただけに「連敗が続いていたので、自分の内容をよくしないとなと思っていた。1つ勝ったので、気持ちを新たに頑張りたい」と話した。藤井との対戦成績を2勝3敗とした。