18日午前、札幌市東区の住宅街でクマの目撃情報が相次いだ。クマは40代から80代の男女4人を襲い、重軽傷を負わせたがいずれも命に別条はない。この影響で札幌市東区の小学校9校と北区の小中学校それぞれ1校の合わせて11校が臨時休校になったほか、丘珠空港では約3時間滑走路が封鎖されるなどの影響が出た。

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北海道内の主なクマ騒動

◆93年10月 上磯町(現北斗市)の農道で、くま狩りをしていたハンターがヒグマに襲われ、顔などを骨折する重傷を負った。西300メートルに観光地トラピスト修道院がある現場だった。

◆03年11月 苫小牧市の住宅街に体長2メートル前後のクマが出没。苫小牧署が22台のパトカー、ヘリコプター1機で巡回。市内東部の小学校7校、中学校5校が始業時間を遅らせ、帰宅時は集団下校を実施した。

◆18年8月 置戸町で、ジョギング中の男性が近くの木から下りてくるクマ1頭を目撃。近くのパークゴルフ場では大会参加者約200人が一時避難した。

◆20年12月 美唄市の美唄国設スキー場のゲレンデにクマの親子が出没。利用客約80人が避難した。市担当者は「冬眠していると思っていたのでびっくり」。