千代田区から立候補した都民ファーストの会の平慶翔氏(33)は25日、義兄でサッカー日本代表DF長友佑都のサプライズ訪問を受け、感動の涙を流した。

出陣式中、いきなり駆け寄られて「長友佑都です」と肩を組まれると「知らなかったのでビックリです。義兄は日本代表でも海外でも毎日が勝負の世界で生きている。自分の存在意義や、目指すところに向かっていく姿勢、精神力には、本当に尊敬」。前回の都議選では板橋区で初当選したが、今回は都民ファ最高顧問の小池百合子都知事や同区の樋口高顕区長との連携を掲げ、国替えを決意。高揚と不安が混在する背中を押され、力を得た。

初日は選挙カーではなく、自転車でまわり、より身近に有権者と接することを選んだ。途中からは長友も自発的に自転車で同行。事務所関係者は「予定にはなかったが、ありがたい。『一緒に走っているのは、もしかして本物の長友?』などの問い合わせや、目撃情報も届いています」。長友も「東京を自転車で走ったのは10年ぶりくらい。大学(明大)も近くだったので、懐かしいし楽しかった」と初の“選挙活動”に笑顔だった。【鎌田直秀】