都議選で1993年(平5)以来7回連続で候補者全員が当選してきた公明党が、今回の都議選でも23人の候補が全員当選し、8回連続全員当選とした。もし落選者が出ていれば、2人が落選した89年以来、32年ぶりだった。

公明党は前回、都民ファと連携し、小池都知事の応援も得て23人全員が当選したが、今回は自民党との選挙協力を選択した。

都議選ではゴールデンウイークに支持母体の創価学会員が全国から上京し、知人宅を回って支持を広げるのが恒例だったが、新型コロナウイルスによる緊急事態宣言で県をまたぐ移動の自粛が求められ、動けなかった。公明新聞は「全員当選は危うい」として7人が当落線上にあると訴え、全国会議員が担当選挙区を決めて張り付き、全員当選を守った。