東京五輪の聖火リレー東京都5日目は13日、東村山市内で無観客による点火セレモニーが行われ、昨年3月に新型コロナウイルスによる肺炎のため亡くなった志村けんさん(享年70)の代わりに、兄の知之さん(74)が参加した。東村山市の1番目のランナーとして登場。東村山市の渡部尚市長から点火されると2人でアイーンポーズ。2番目のランナーにトーチキスをした際や、降壇する際もポーズを見せて大きな拍手を受けた。

終了後、知之さんは「弟ができなかったことを無事にやり終えてホッとしている。アイーンのおかげで、(周りが)にこやかな雰囲気になった」と話した。セレモニーにはポケットにけんさんの写真を入れて臨んだという。緊急事態宣言の発令もあり公道走行が中止になった。

◆13日の聖火リレー 東京で5日目を迎え、東村山で無観客の点火セレモニーを行った。08年北京五輪ソフトボール金メダリスト佐藤理恵さん、佐々木健介、北斗晶の元プロレスラー夫妻らが登場した。14日は府中市の東京競馬場で行われる。12年ロンドン五輪で新体操団体代表のサイード横田仁奈、お笑い芸人のパックンことパトリック・ハーラン、元宝塚歌劇団雪組トップスターで女優の早霧せいな、騎手の藤田菜七子が聖火をつなぐ。