一力遼天元(24)への挑戦権を争う囲碁「第47期天元戦挑戦者決定戦」、芝野虎丸王座(21)対関航太郎四段(19)戦が9日、東京都千代田区「日本棋院東京本院」で打たれた。午前10時から始まった対局は、午後6時21分、196手までで白番(後手)の関が中押し勝ちし、挑戦権を獲得した。関は7大タイトル戦(棋聖・名人・本因坊・王座・天元・碁聖・十段)初登場。規定により10日付で七段に昇級(「飛び級」)する。

一方、敗れた芝野は、「経験のない戦いでおかしくした」と振り返る。来月下旬からは王座戦5番勝負の防衛戦が始まる。「そちらに集中していくしかありません」と話していた。