将棋の史上最年少3冠、藤井聡太王位(叡王・棋聖=19)が4冠獲得を目指して豊島将之竜王(31)に挑戦する、第34期竜王戦7番勝負第1局が9日、東京都渋谷区「セルリアンタワー能楽堂」で行われた。8日午前9時からの2日制で始まった対局は9日午後7時25分、123手で先手の藤井が勝ち、タイトル奪取に向けて好発進した。

2日目は後手の豊島に終始押され気味。藤井は、決め手を与えないように粘って局面をひっくり返した。本年度はここまで通算31勝6敗、このうち先手番では17勝1敗と圧倒的な強さを誇る。先手で唯一の敗戦は6月29、30日の王位戦7番勝負第1局で豊島戦。今回は劣勢をはね返した。

このまま勢いに乗って2連勝するか、豊島がタイに追いつくか。第2局は10月22、23日、京都市「仁和寺」で行われる。