自民党の甘利明幹事長が17日、NHKの報道番組「日曜討論」に出演し、各党の幹部が集う場で衆院選(19日公示、31日投開票)の争点について議論を交わした。

冒頭、自民党の甘利氏が野党共闘について「立憲さん、共産党さんが候補を一本化して、限定的といえども閣外協力をする。政府の意思決定の中に共産党の意思が入ってくる。自衛隊や天皇制に対する考え方が全く違う。体制選択選挙になる」とけん制した。これに対して立憲民主党の福山哲郎幹事長は「限定した政策の中ですし、安全保障の問題については我々は現実的で日米安保体制を基軸としている。共産党さんとは異なる形ですので、ご安心を頂きたい」と反論した。その上で福山氏は「森友学園、加計学園の調査をしない。何もしない。学術会議6名を任命しない。このうっとうしかった改ざん、忖度(そんたく)の政治からまっとうな政治に変えていきたい」と語気を強めた。

共産党の小池晃書記局長は「立憲、れいわ、社民の皆さんと国政全般にわたる共通政策を確認しました。独自の政策立場は持ち込まないと明言している」と述べた。