東京15区では、289小選挙区で最多の7候補による激戦を制したのは、自民党推薦の柿沢未途前衆院議員だった。

IR汚職事件で有罪判決を受けた秋元司前衆院議員が不出馬。自民党は今村洋史元衆院議員と、柿沢未途前衆院議員の2人を推薦し、今村氏を猛プッシュ。安倍晋三元首相ら大物が続々応援に入った。父の故柿沢弘治元外相から地盤を受け継いだ柿沢氏に応援はなかったが「地道に真面目にやってきた」。柿沢氏は立憲民主党会派だったが、首相指名選で岸田文雄首相に投じて会派を離脱。選挙後に自民党入りする方針だ。野党統一候補の立憲民主党・井戸正枝氏は、17年選挙で戦った東京4区を共産党候補に譲り、公示直前の国替えとなりながらも接戦に持ち込んだが、及ばなかった。