米大リーグ、エンゼルス大谷翔平投手(27)と心臓病の赤ちゃん「翔平ちゃん」との交流などをつづった「翔平選手と翔平ちゃん 奇跡のキャッチボール」(光文社)が2日に発売される。著者は翔平ちゃんの母・川崎静葉さん。大谷選手が大阪の病院を見舞いに訪れた際の心温まるエピソードや後日談などをつづっている。

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◆川崎翔平ちゃん両親のコメント全文

この度は、このような機会をいただき、誠にありがとうございます。

今回光文社様よりお話をいただき、息子翔平のことを本にしていただき、ご尽力いただきました関係者様に感謝申し上げます。

翔平の話をすること、大谷選手との面会について、それを本にして売り出すことに、迷いもありました。

私たちがあんなにも偉大な選手について何を言えるのだろうか、ご本人に迷惑ではないだろうか。翔平がお空に行って2年半が過ぎ、今、どんな話をすればいいのだろうか。など、いろいろな思いはありました。

しかし、大谷選手ももちろん、今まで翔平と私たち家族を支え応援してくださった皆様にどうしてもお礼の気持ちと、かけがえのない息子をなくした私たち家族の思いを知っていただきたく、お受けさせていただきました。

翔平のことを考えない日はありません。楽しいこと悲しいことたくさんのことを思い出します。中でも大谷選手が翔平に会いに来てくださったことは今でも夢のような出来事だったように思います。大谷選手の優しさ、心の豊かさや純粋さを直に触れさせていただいたこと、小さな翔平を笑顔で包み込んでくれたこと、私たちは一生忘れることはありません。

大谷選手のおかげで翔平が生きてきた生涯がさらに輝かしく、愛であふれるものとなりました。

それと共に、今も翔平の他にも病気と闘うたくさんの小さな戦士たちが懸命に生きようとしていることを、本を通じてお伝えしたいのです。

生きたくても生きられない命が1人でも多く救われますように、微力ながら応援を続けたいと思っております。

この度は誠にありがとうございました。

川崎太志・静葉

 

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