中国の女子プロテニス選手、彭帥(ポン・シューアイ、35)が、中国共産党最高指導部メンバーだった張高麗前副首相(75)と不倫関係にあったと告白し、消息不明になっている問題で、中国国営メディアCGTNが18日、彭が女子テニス協会(WTA)に送ったとするメールのスクリーンショットをツイッターで公開した。

しかしWTAのスティーブ・サイモン会長は「彭が書いたとは信じ難い」「私は何度も彼女に連絡をとろうとしたが駄目だった」とし、彭が安全との証明が必要と訴える声明を発表。彭が本当に書いたのか、自分の意思で書いたのかなど、疑問視する声が高まっている。

彭が書いたとされるメールは英語で「性的暴行疑惑は真実ではない。私は行方不明ではなく、安全。家で休んでいるだけで、すべて順調」との内容だった。彭は今月2日、短文投稿サイトの微博(ウェイボ)に、張氏から性的関係を迫られ、関係を持ったなどと実名で投稿。すぐに削除された。中国当局や張氏は反応していない。WTAは14日に公正な調査を求める声明を出していた。

彭をめぐっては、大坂なおみが「ショックを受けている。無事を祈っている」などとツイッターに投稿。ノバク・ジョコビッチも「とにかく無事を祈っている」と話すなど、選手の間でも安否を心配する声が広がっている。