年末の風物詩「現代用語の基礎知識選 2021ユーキャン新語・流行語大賞」の表彰式が1日、都内で行われ、トップ10に「親ガチャ」が選出された。

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出生にあたり、運次第のガチャ(ソーシャルゲームやカプセル玩具自販機)を1回しか回せないような、親を自分で選べない状況を指した言葉。当事者側からの言葉としても問題提起となっている。

選考理由は「ガチャガチャで出てくるアイテムのように、親を自分で選べないことで、親が当たりはずれだったりすることを、ひと言で表現した言葉。生まれた時の環境や親で自分の人生が決まっているという人生観が若者に広がっているのだという。親は子どもに自分のことは棚に上げ『努力すればなんとかなる』『諦めなければ道は開ける』と、いつも頑張ることを求めてきたわけだが、これを言われちゃ子どもはつらい。大人も子どももコロナ禍の外出自粛やストレスを感じる日々で、社会的孤立も増えている。生きづらさを抱えた姿が若者世代の『ガチャはずれ』の吐露にもつながっているケースもあるのだろう。親や親族に限らず、生まれた時代、国や地域など『はずれ』『当たり』も多様だ。人とのつながりが求められる時代。ソーシャルディスタンスを気にせず支え合いながら暮らしていける世の中であってほしい」とした。