年末の風物詩「現代用語の基礎知識選 2021ユーキャン新語・流行語大賞」の表彰式が1日、都内で行われた。

【2021流行語大賞】年間大賞はリアル二刀流/ショータイム/まとめ>

歌手Ado(19)のメジャーデビュー曲のタイトルでもある「うっせぇわ」がトップ10入りした。「<歌詞>うっせぇ うっせぇ うっせぇわ」と連呼する同曲は、昨年10月に発売され、ミュージックビデオ(MV)やストリーミングでの累計再生回数が4億を突破するなど、社会現象となった。

この日の表彰式には、ユニバーサルミュージック合同会社の中村卓執行役員が出席し、楯を受け取った。Adoは「受賞したとお聞きして光栄な限りです、流行語大賞に選ばれるとは思いませんでした。聞いてくれた皆さんのおかげです」と音声コメントを寄せた。

選考理由は次の通り。

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大人に悪態をつくのは、思春期の不良と相場は決まっていた。しかし、この歌の主人公は「ちっちゃな頃から優等生」だそう。

その割にあまりに激しい「うっせぇわ」。ミュージックビデオでは歌い手本人ではなくイラストの少女がかみつかんばかりに叫んでいる。これが、マスクはずしちゃだめ、近づいちゃだめ、消毒しなきゃだめ、お酒飲んじゃだめ、だめだめ規制続きの日々に響きに響いた。テンポよしノリよしで子どもが歌い、親はことばが悪いと注意しながらもつられて口ずさむ。1年以上続くコロナ禍で鬱屈(うっくつ)とした空気を思いきり晴らしてくれたのだ。

歌詞をよく読むとこれは昭和の飲み会撲滅運動の歌にもとれる。

しかしコロナで「酒が空いたグラスあればすぐに注ぎなさい」「みんながつまみ食いするように串外しなさい」はしてはいけなくなっている。「会計や注文」もタブレットでできるようになっている。あとは繰り返し同じ話をしなければ飲み会付き合ってくれますか?