大阪府の吉村洋文知事(46)は22日、府庁で定例会見を行った。海外渡航歴がなく、感染経路が不明の府内の家族3人が新たな変異ウイルス「オミクロン株」に感染し、国内で初めて市中感染が確認されたことについて「感染拡大力を考えると、市中感染は時間の問題だと思っていた。その時が来たという印象だ」と語った。

オミクロン株に感染した家族3人は、30代の夫妻と10歳未満の女児。いずれも軽症で入院中という。30代男性は学校の教員で、17日まで出勤し、18日に発症した。府は勤務先の学校の教員と生徒全員を対象にPCR検査する。

吉村知事は「将来、どういう波が来るのか、専門家を含めて分からない」とし、海外のオミクロン株の事例や、日本が年末年始に入ることを踏まえ「感染が拡大する可能性が高い」と言及した。