沖縄県国頭村(くにがみそん)は5日、成人式の参加予定者から、新型コロナウイルスの感染者1人を確認したため式典を急きょ中止した。

村によると、式典に参加する予定だった新成人57人のうち、24人が2日に集まって飲食した。そのうちの1人が新型コロナに感染していたことが判明。村は23人が濃厚接触者に当たる可能性があるとして、PCR検査の受信を促し4日夜、式典の中止を決めた。村の担当者は「保健所の指示もあり、成人の方のリスクを考えて中止を決めた」と説明した。式の代替措置などについて村主催では行う予定はないとしたが「新成人の方から依頼があれば協力したい」と話した。陽性者が新変異株「オミクロン株」の感染者かは確認中だという。

県では5日、新たに623人の新型コロナ感染者が確認された。担当者によると、全41市町村のうち、那覇市など24市町村が5日以降に成人式の開催を予定している。宮古島市と渡名喜村は既に式典の中止を決定していたという。県は式典について市町村に開催するかの再検討を呼びかけている。