オーストリアのネハンメル首相が20日、コロナワクチン未接種者に罰金を科すなど接種を義務付ける方針を発表した。米CNNによると、同国に居住する18歳以上を対象に2月1日から実施されるが、妊娠中の女性や医学的な理由から接種ができない人は対象外になるという。

また、コロナの感染から回復した人は、検査で最初に陽性が確認された日から180日間は免除される。

今年3月15日からは未接種者や接種免除であることを証明できない人は600ユーロの罰金が科せられ、2024年1月31日まで接種の義務化を維持する。

年2度の接種期限を設け、罰金を命じる頻度は年最多4回で最大3600ユーロの罰金が科せられることになる。

コロナワクチン義務化を巡っては、ギリシャでは高齢者への接種を義務化しているが、若い世代までを対象とした義務化は欧州初となる。フランスでは、ワクチン未接種者はレストランや娯楽施設など公共施設が利用できなくなる実質的な義務化法案が16日に議会で可決されている。(ロサンゼルス=千歳香奈子)