日本共産党の穀田恵二国対委員長は15日、立憲民主党、日本維新の会、国民民主党の国対委員長代理らが国会内で14日、共産党を除く形で2022年度予算案の審議日程などについて情報交換を行い、今後も定期的に開催することを申し合わせたことついて、立民の馬淵澄夫国対委員長から謝罪撤回があり、了承したことを明らかにした。

この日午前に穀田氏と会談した馬淵氏から「国対委員長代理のレベルで共産党を除く党との協議を行い、共産党とは個別で行う、という枠組みのやり方については誤りであった」などと謝罪を受けたという。立民の西村智奈美幹事長も、共産党の小池晃書記局長に対し、謝罪撤回を重ねた。

共産党は、日本維新の会を与党の補完勢力として共闘の対象外とする。穀田氏は「維新とやることは考えていない。野党としての立場が根本から問われる」と日本維新の会を加えた国対協議の枠組みについて否定的な見解を示した。これまで野党は国対委員長による協議で国会対応を行ってきたが、昨年11月に国民が枠組みから離脱を表明した。

共産党は、夏の参院選へ向けて立民と、1人区の候補者一本化への早急な協議を求めているが「まだ正式に申し入れはない。1日も早く」(穀田氏)と、現時点では白紙だ。今回の国対協議の不協和音が、野党共闘の行方に影響する可能性も出てきた。【大上悟】