立憲民主党の小沢一郎衆院議員は20日、東京都内で開いた自身の政治塾で講演し、ロシアが軍事的圧力を強めるウクライナ情勢をめぐり、状況改善を求めて採択された国会決議に、ロシアの国名が明記されていないのは不十分だと指摘した。同様に、中国政府を念頭に新疆ウイグル自治区や香港などの人権問題に懸念を示す内容で採択された国会決議にも言及。「(それぞれが)ロシアと中国への非難決議なんだなという推測はできるが、ひとことも(国や政府の名前が)書いていない」と述べ、「間が抜けた決議だ。僕は(採択の本会議に)出席しなかった」と明かし、あいまいな内容を批判した。

中国への決議に関しては「(決議文に)中国と入れると、ますます関係が悪くなるんじゃないかという話。それ以外に考えられない。当然(中国と)入れないといけない」とも、指摘した。