岸田文雄首相は28日午前の参院予算委員会で、前日27日にロシアのウクライナ侵攻の制裁措置として発表したプーチン大統領の資産凍結について「速やかに行動に移したい」と述べた。

自民党の佐藤正久氏から「早くやらないと資産を移される可能性がある。抜け穴を防ぐという意味でも大事」と指摘された。また佐藤氏からプーチン氏が日本で保有する資産額を問われた林芳正外相は「他国の政府高官の日本国内における資産についてお答えすることは差し控えたい」と明かさなかった。

元陸上自衛官で2004年からイラクに復興業務支援隊長として派遣され、「ヒゲの隊長」と呼ばれた佐藤氏からウクライナ侵攻でロシアの軍事拠点となっている隣国ベラルーシ制裁について「早くやらないと(ウクライナの首都)キエフ侵攻が止まらない」と訴えられた岸田首相は「今回のロシアの軍事行動を支えている。早急に結論を出したい」とした。