新型コロナ対策分科会の尾身茂会長は30日、衆院厚労委員会での質疑で「左目で直近のことを見て、右目で少し遠くのことを見る必要があると思う。リバウンドの可能性はある」と答弁し、第7波の可能性に警戒感を示した。この日、東京都の新規感染者数は9520人と前週同日比で約3000人増加し、27日から4日連続で前週同日比を上回っている。

尾身氏は「リバウンドによって医療のひっ迫が起きてしまうような状況の可能性が高いと判断された場合には効果的に対策を打つ必要がある。今まで通りの(まん延防止等)重点措置の繰り返しということよりは」と、緊急事態宣言発令の可能性も示唆した。そして「第1波から第6波までの同じようなことが繰り返されるとは限らない。それぞれの波で非常に特徴が違う」と警鐘を鳴らした。