れいわ新選組の山本太郎代表(47)が15日、衆院議員を辞職し、夏の参院選に鞍替え出馬すると表明した。衆院議長宛てに議員辞職願を提出した後に記者会見し、選挙区から立候補するとしたが、どの選挙区かは明言を避けた。

山本氏は昨年10月の衆院選で比例代表東京ブロックで初当選したばかり。比例名簿で次点だった櫛渕万里氏が繰り上げ当選の候補となる。「衆院議員として務めを果たしながら、魅力的な候補を立てるのが正攻法では」との質問に「山本太郎と票に書いてもらってない。れいわ新選組というグループに票をいただき、優先順位として私が先に上がらせていただいた。私が辞職したとしても議席を失わない」と釈明した。

れいわは、すでに東京、大阪、愛知、福岡選挙区で公認候補者を擁立し「差し替えは検討していない」(山本氏)。首都圏では埼玉、千葉、神奈川、出身地の兵庫などが候補となりそうだ。会見後には埼玉県朝霞市で街頭演説。「ヒントは今日から街宣を始めますが、そこで立つところが可能性あるんじゃないかな。ないかも知れないけど」とけむに巻いた。

埼玉選挙区(改選数3)は現職3人に立憲民主党や日本維新の会、共産党などが候補者擁立を決めている。兵庫選挙区(改選数3)も自公、維新の現職に立民、共産も候補者を擁立する方針で激戦だ。神奈川選挙区は改選数4と欠員1を合わせた計5議席を争う異例の合併選挙。山本氏は昨年11月に横浜市内での集会で「必ず候補者を立てる。おそらく1人になる」と語っていたが、候補者は発表されていない。【大上悟】