れいわ新選組は18日、夏の参院選埼玉選挙区(改選数4)に新人で弁護士の西美友加(にし・みゆか)氏(50)を公認候補予定者として擁立することを発表した。

埼玉県庁で行われた記者会見は山本太郎代表、西氏が出席したが、注目は山本氏に注がれた。山本氏は15日に衆院議員を辞職して参院選に鞍替え出馬することを表明。選挙区から立候補するとしたが肝心の選挙区を明らかにしていない。

記者会見では冒頭から山本氏への質問が集中したが「今の時点で、これに対してお答えができるとするならば、埼玉で出ることはないです」とけむに巻いた。会見後、神奈川・相模原市内で街頭演説を行い、記者団から神奈川選挙区(改選数4と欠員1の計5議席)からの出馬の可能性を問われたが「非常に魅力的ですよ。もちろん選択肢です。けれども、まだ決めておりません。今、言えるのはそこまで」と言及を避けた。

山本氏は知名度を生かして、大都市圏で得票力を発揮している。れいわは、この日までに東京、埼玉、愛知、大阪、福岡の各選挙区で公認候補予定者を発表した。山本氏の出馬選挙区は首都圏では神奈川、千葉、関西圏では出身の兵庫などが有力視されているが選択肢は絞られつつある。昨年10月の衆院選で国政復帰を果たしてから、まだ半年余り。議員バッジを捨てて、山本太郎氏は一体どこで立つのか。【大上悟】