プロ野球のロッテファンが集った千葉県市川市の飲食店「お食事処呑み処二代目東山」が24日、佐々木朗希投手(20)のさまざまな記録継続と勝利を願い、熱気に包まれた。
17イニング連続中のパーフェクト更新を狙った1回裏の初球を右前に痛打され、店内は大きなため息がもれた。生ビールを右手に固まる男性、頭を抱える女性…。だが、かつてロッテのエースだった黒木知宏氏(48、現野球解説者)のユニホームを着た伊藤敬一郎さん(44)は、「打たれたことで朗希くんも気持ちが楽に投げられると思うし、我々にとっても平常運転です」。緊張感で注文すら忘れていた客たちは「生ビール!」「グレープフルーツサワー!」などの“連打”。相手のオリックス・バファローズ封じへ「牛を倒せで、ローストビーフ」の注文も続いた。
5回2失点で交代した佐々木に対しても、さらなる活躍、飛躍を期待した。「初球で完全試合がなくなって、気持ちを切り替えてゼロに抑えていくことが本人の成長につながると思う。ジョニーさん(黒木氏の愛称)に続くエースになってほしいですし、ロッテだけでなく、世界を背負うことの出来る投手になれる」と夢を膨らませた。その手には佐々木が書いた「信じてる」の文字をデザインしたタオルが握られていた。
所属する軟式野球チームが出場した大会で2安打3打点の活躍後に駆けつけた下田海翔さん(26)も「望んでいるのはリーグ優勝、日本一。朗希サマサマに、とにかく貯金をつくっていただきたい」。10日の完全試合達成をZOZOマリンスタジアムで生観戦した豊田伸子さん(43)は「朗希くんの記録も盛り上がりますけれど、ロッテが勝つことが大事。(チーム50イニングぶりの)タイムリーも出たことも本当にうれしいし、勝っている時のお酒がおいしいです」と笑顔の“連発”だった。
店主の西山明孝さん(48)も「終わり良ければ全て良し」と、客全員に勝利の美酒を振る舞った。20年4月に新規開店したが、コロナ禍で通常営業が出来なかった期間も多かっただけに「今日みたいな特別な日だったり、ビジターの試合の日は、多くのお客さまが来ていただけるようになった」と感謝。自身も95年からのロッテファンだけに「ロッテを見ながらという感じで、趣味が仕事になって、楽しませていただいている。早く声を出して応援出来るようになってほしい」。店が歓声に包まれる日も心待ちにした。【鎌田直秀】

