北海道・知床半島沖で子どもを含む26人が乗った観光船「KAZU I(カズワン)」が遭難した事故で、関係各所からは25日、運航会社の「知床遊覧船」(斜里町)に詳しい説明を求める声が上がった。

カズワンが出航したウトロ港近くの宿泊施設ではこの日、海上保安庁などの関係者による3回の説明会が開かれた。会は継続して開かれる予定で、非公開で行われた。乗客の家族などに捜索状況などを説明した。関係者によると、知床遊覧船の社長は、午前9時の初回のみの参加。午後1時と午後5時の会には姿を現さなかった。初回に参加した一部の家族からは、会の様子を報道陣に公開するよう求める声が上がっていた。国土交通省の担当者は、社長に対して「会見を開くように何度も促しているが、電話がつながったり、つながらない時があり、いつ開かれるのかは未定です」と話した。午後7時30分ごろ、ウトロ港近くの会社は、電気がついていたが中の様子はうかがえず、呼びかけにも返答はなかった。【沢田直人】