2日午前2時40分ごろ、東京都文京区の湯島3丁目の路上で「女性が倒れている」と119番通報があった。警視庁によると、20代くらいの女性で、午前3時48分に搬送先の病院で死亡が確認された。所持していた在留カードからベトナム人とみられる。関係者によると、女性の口にはお絞りのような布が詰められていたという。

午前2時8分から約4分間、現場から近い店の防犯カメラには、亡くなった女性とみられる人物と5人の男女が映っていた。店の関係者によると、5人は「いずれも20代くらいに見えた」という。カメラの映像には、男女4人が歩道に座っていた女性を取り囲む形で写っていた。1人の男性が女性の口のあたりを手で押さえているような様子も記録されていた。店は、この映像は警視庁に提供したとしている。

映像ではその後、男女4人が、女性を仰向けにして移動させ、地面に座らせる様子も。その後、別の男性が1人合流。5人は女性を担ぎ、再び店の前を通過していた。

現場は東京メトロ湯島駅近くで飲食店やビルが立ち並ぶ。朝から警察が現場近くの歩道に規制線を張り、捜査にあたっていた。近くの飲食店によると、現場近くでは、アジア系の外国人が宿泊施設や飲食店を利用することが多いという。また、深夜になると人や車の通りが極端に少なくなるという。【沢田直人】