お笑いコンビ「浅草キッド」の水道橋博士(59)が18日、夏の参院選にれいわ新選組から出馬することを表明した。都内で行われたトークライブに、れいわ新選組の山本太郎代表らと出演し、水道橋博士は山本氏から「れいわで参院選戦ってくれるかな」と要望され「戦います」と明言した。立候補は選挙区か比例代表かは未定だが、「水道橋博士」の通名で出馬を予定している。

冒頭で水道橋博士は出馬は「2万%ない」とした。これは2007年に大阪府知事選出馬が浮上した橋下徹元大阪府知事が「2万%出ない」と発言しながら最終的に立候補したことをやゆした形。最終的に水道橋博士が会見で出馬を表明した。

水道橋博士は15日、川崎・溝の口駅前で行われた山本氏の街頭演説を訪れ、山本氏からラブコールを送られた。その後に師匠のビートたけしに出馬の意思を固めたことを伝え、了解を得たことを明らかにした。

水道橋博士は2月にユーチューブで日本維新の会の松井一郎代表を批判し、これに対して松井氏は4月に名誉毀損(きそん)で水道橋博士を訴えた。松井氏は「司法の場で決着をつける」と強硬姿勢で両者は対立を強め、この日も水道橋博士は「こんな演説がヘタな人はいない」などと酷評した。出馬へのハードルの1つだった供託金は「返済します」と山本氏に伝え、参院選では「スラップ訴訟」、「供託金の廃止」、「女性の政治参加」などを訴えていくとした。

【大上悟】