今夏の参院選で大激戦が予想される東京選挙区(改選6)の戦いを前に、主要政党が候補者を擁立したことで「前哨戦」として関心を集めていた東京都中野区の区議補選(欠員1)は22日に投票が行われ、23日に開票された。

自民党、都民ファーストの会、共産党、日本維新の会、中野・生活者ネット、無所属の、元職、新人合わせて計6人が立候補し、1議席を争う展開だったが、自民党新人の生藤健人氏(32)が初当選した。区選管のホームページによると、生藤氏の獲得票は2万3413票。

都民ファ荒木千陽代表の秘書出身の黒沢ゆか氏は1万8531票で3位、維新の斉藤けいた氏は1万940票で5位だった。

都民ファは「ファーストの会」として、また維新も、参院選東京選挙区に候補者を擁立する。都民ファは中野区選出の東京都議で、東京選挙区に出馬する荒木氏の地元で、自民に敗れた。また、2019年の参院選に続いて東京選挙区での議席獲得を目指す維新は、都民ファや4位の共産党(1万2901票)にも及ばなかった。いずれの党も、参院選という「本番」に向けて、課題を残した形だ。

投票率は、前回より0・71ポイント低い33・71%。