第26回参院選が22日、公示され、各党首らが全国各地で第一声をあげた。

岸田文雄首相(自民党総裁)は福島市のJAふくしま未来ここらで応援演説した。「新型コロナや物価高などを含めて、さまざまな課題に挑戦する。こうした課題を乗り越えるためには、政治の安定が必要。ぜひ、安定を得て課題を乗り越えて、未来を切り開くのが誰かをしっかりご判断いただかなければならない。それは自公政権しかいない」と訴えた。

自民党総裁は東日本大震災以降、国政選挙では福島県で第一声をあげてきた。岸田首相も昨年の衆院選で福島市の土湯温泉から選挙戦をスタートするなど、自身の福島県訪問は首相就任後6度目となる。「福島は我々自民党にとっては特別な場所です。東日本大震災からの復興、これは10年前に政権奪還をした自民党にとって原動力でありました。11年前の震災の時、自民党は野党であった。当時、謙虚にみずからを振り返り、あらためて国民政党、責任政党として、国民のために働こうという強い決意をもった。福島は私たちの初心、厳しい叱責(しっせき)、激励、多くの皆様の思いを思い返させてくれる場所。それが福島です。その福島から、自民党こそが国民の皆様の声をしっかり受け止める国民政党であるということ、また日本を守りそして未来を開くことが出来る責任政党であること、そしてその先頭に私がたってこの選挙に立ち向かっていくんだという思いを国民の皆様に伝えるため、ここに来させていただきました」。

福島市のあとは、会津若松市を訪問し、岩手県北上市、宮城県仙台市でも応援演説を行う予定だ。【鎌田直秀】