日本カメラ博物館(東京都千代田区)の特別展「すごい!たのしい!ちょっとヘン?!○○なカメラ大集合」の内覧会が27日、行われた。

カメラが実用化されて約180年、1839年(天保10)に初めて市販された木製の箱型カメラをはじめ、伝書バトの帰巣本能を利用して胸元にくくりつけたドイツ製の「ドッペルスポルト」といった変わり種、コダック(米国)が普及させた「ポケットカメラ」、フジカラー「写ルンです」などのヒット商品、飲み物の缶、時計を利用したカメラ、注目された名機など、さまざまなカメラ380台が展示されている。特殊な操作性、変わった形状、既成の概念にとらわれない発想などが込められている。

同館の谷野啓(やの・ひろし)館長(78)は、「カメラの技術はすさまじく、現在はますます高性能で使いやすくなっている。それは、昔からカメラをよりよい道具にしようと努力してきた挑戦の証し。夏休みの子どもたちにもぜひ楽しんでほしい」と話していた。

特別展の期間は28日から10月16日まで。