お笑いコンビ、爆笑問題太田光(57)が10日、第26回参院選のTBS系選挙特番「選挙の日2022 私たちの明日」(午後7時57分)に生出演し、立憲民主党で当選確実となった蓮舫氏と中継先で激論を交わした。

太田は「あのーさっきね、蓮舫さんが立憲民主党の声が国民に届いていないっておっしゃっていたんですけど、実は届いた上で、支持がどんどん下がっているのではないかという気がするんだけど、どうですかね?」と切り込んだ。

蓮舫氏は「んーあの…たぶん、言わせたいことはわかるんですけれども…」とコメントすると、太田は「言わせたいことなんかないよ」。

蓮舫氏は「私は今回はいち候補者だったので、党勢が確かに大変厳しいというのは、直に肌で感じています。ただ、それでも推してくださった、東京の有権者がいて、私はもう一回頑張りたいと思っていますので」と続けた。

太田は「それはわかります」としながら、「去年のちょうど今頃、オリンピックやるやらないの議論があったじゃないですか」と当時、立憲民主党の議員が、政府から分科会に五輪開催の可否の権限を付与するように主張していたことに触れた。

さらに、立憲民主党の前身となる、民主党政権時代、2011年の東日本大震災直後の福島第一原子力発電所に菅直人首相がヘリコプターでかけつけたことなどを掘り起こし「専門領域に、権力が入り込むみたいな局面があったような気がする」と学問と政治の関係性について問題提起した。

蓮舫氏は「太田さんごめんなさいね、あの3・11の時の当時の総理が、現場に駆けつけた裏の事情を説明するには、ごめんなさい、時間がないんですけれども、駆けつけざるを得ないような民間の電力会社の対応がありました。これだけは言わせて。駆けつけなければ、取り返しのつかない事態になっていたと明言できます」などと話した。

中継が終わると、石井亮次アナウンサーから「太田さん、いいんですよ。いいんですけど、端的に質問して、トントントンといきましょう」とリクエストされていた。

太田は、昨年秋の衆院選で、同局系選挙特番に初挑戦。中継でのやりとりから、議員から「失礼だよ」と叱責(しっせき)されるなどして、話題となっていた。

ほかに「Nスタ」(月~金曜午後3時49分)のホラン千秋、同局井上貴博アナウンサー、「ゴゴスマ~GO GO!smile~」(月~金曜午後1時55分)の石井亮次アナウンサー、「news23」(月~木午後11時、金曜午後11時30分)の小川彩佳アナウンサーが出演。

番組では、議論の様子を従来の中継スタイルだけでなく、特設のメタバース空間で行う。メタバース空間には、太田、ホラン、経済学者の成田悠輔氏も参加予定。

番組は午後11時までの前半と、以降の後半の2部制で、約5時間に渡って生放送される。