東京都の小池百合子知事(70)は22日、都庁での定例会見で、東京五輪・オリンピック組織委員会の高橋治之元理事(78)が代表を務める会社が、大会スポンサーだった紳士服大手AOKIホールディングス側とコンサルタント契約を結んで多額の資金を受領していた問題について、すでに都から組織委に問い合わせを行ったことを明かした。小池氏は「この件にかんしては報道で承知しており、都が組織委員会に聞いた。大会スポンサーとの契約、手続きについて適切に行われてきたと聞いております」。今後、開催都市だった都からの独自調査などの有無を問われると「これからの状況として何が必要なのか確認していきたい」と述べるにとどめた。

23日で東京五輪開幕から1年が経過する。「あっという間に1年がたった。いろいろな角度から分析したうえで1年延期しようと決断を下し、ともにIOC(国際オリンピック委員会)にかけあった安倍晋三元総理が今回、凶弾に倒れた。もういらっしゃらないんだなあと思うと、それだけで重い気持ちになりますし、感謝の気持ちも湧いてきます」。9月27日に東京・日本武道館で安倍元首相の「国葬」が行われることが正式決定したことには「国葬でお見送りするにふさわしい功績だと思います。かなりの各国のリーダーの方々がいらっしゃるんじゃないですかね。それをさらに受け継ぐ方々や我々が、どう受け継いで、国益のために生かしていくかが、重い責務だと感じる」と持論を展開した。【鎌田直秀】