藤沢里菜女流本因坊(23)への挑戦権を争う、囲碁の第41期女流本因坊戦本戦準決勝、上野愛咲美女流立葵杯(20)対仲邑菫二段(13)戦が18日午前10時から東京・市ケ谷「日本棋院東京本院」で始まった。両者の対戦成績は上野の3勝1敗。直近では今年3月の女流名人戦挑戦者決定リーグ戦で仲邑が初勝利を挙げている。

黒番(先手)の上野は現在、女流立葵杯と女流棋聖の2冠。3年前には女流本因坊も獲得したが、藤沢に奪われた。今回、3年ぶりの復位を目指す。

白番(後手)仲邑は、先月の扇興杯女流最強戦で初めて決勝まで進出した。勝局をフイにして牛栄子四段(23)に敗れ、惜しくも準優勝。4月に女流名人戦で13歳1カ月と史上最年少でのタイトル戦初挑戦を果たして以降、女流棋戦では常に挑戦権争いに絡んでいる。今回、女流本因坊戦での初挑戦を目指す。

もう一方では、すでに加藤千笑二段(20)が決勝へと勝ち上がっている。どちらが加藤と対決できるか、注目だ。

持ち時間は各3時間。18日夕方に決着の見込み。