クラブで夫以外の男性と踊る様子を収めた動画が流出して物議を醸したフィンランドのマリン首相(36)が、今度は首相公邸で開催されたパーティーに参加した女性客2人が公邸内でトップレス写真を撮影していたことが発覚し、「不適切だった」と謝罪した。写真にマリン首相は写っていない。同首相は、自身のパーティーの動画を巡って「首相としてふさわしくない」と批判を受け、薬物使用疑惑も指摘されたことから自ら薬物検査を受けて陰性だったことを公表したばかりだった。

問題の写真は、SNSで影響力を持つインフルエンサーの女性2人が、シャツをたくしあげて、「フィンランド」と書かれた札ではだけた胸を隠しながらキスする姿を撮影したもの。報道によると女性の1人が自身のSNSに投稿したもので、23日に写真が拡散されてメディアに報じられた直後に削除されたという。写真は今年7月初旬に行われた音楽祭の後、非公開で行われたプライベートなパーティーの際に公邸の1階にある客用トイレで撮影されたものだと首相も認めている。パーティーは敷地内にあるサウナ施設と庭園エリアで行われ、客用トイレの使用は認めていたものの室内でパーティーは行っていないと説明している。参加者の名前は全て、敷地内を監視する警護係に提供していたと話し、「みんなでサウナに入り、泳いで、一緒に過ごしていた。あのような写真は撮影するべきではなかったが、この集まりでそれ以外は異常なことは特段起きていない」と述べている。

2019年に世界で最も若い女性首相となったマリン首相を巡っては、プライベートで友人らと歌ったり踊ったりとパーティーに興じる様子を捉えた動画も流出しており、「パーティー好き」と批判の声が一部で上がっている。一方で、「同年代の人と同じように、友人と過ごす自由な時間もある」と釈明した首相を支持する女性は多く、連帯感を示すためパーティーを楽しむ様子をSNSに投稿する女性が増えているという。(ロサンゼルス=千歳香奈子)