細田博之衆院議長が29日、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)と複数の接点があったと認める文書を初めて公表した。

   ◇   ◇   ◇

細田衆院議長のA4用紙1枚の文書での説明に野党は猛反発した。共産党の志位和夫委員長は「国会に出てきて説明すべきだ。それができないなら即刻、議長を辞任すべきだ」と、強烈な批判を浴びせた。立憲民主党の安住淳国対委員長は「ますます細田氏への疑念が深まったと言わざるを得ない」、日本維新の会の藤田文武幹事長も「あの程度の内容だったら早く出したら良かったのに。あたかも何かを隠しているかのような対応をしてきた自民党も問題だし、先送りにしてきた細田さんも問題だ」と批判した。

野党側は「説明はこのペーパー1枚で終わりだ、ということであれば臨時国会の審議には入れない」と強硬姿勢を崩さない。これを受け、30日も細田氏の旧統一教会を巡る対応について30日も与野党間で協議が継続される。与野党間の協議が折り合わないまま、4日後ら迫った臨時国会に突入する可能性もある。