「エアウィーヴ」は4日、都内で会見を行い、2022年度から本格的にリサイクルへの取り組みを実施すると発表した。第1弾として、これまで販売・提供していた寝具を回収、再製品化する「マテリアルリサイクル」を開始するとした。

今回は2013年(平25)から日本航空の国際線ビジネスクラス、翌14年から同ファーストクラスに採用されているエアウィーヴの寝具のうち、ビジネスクラスのマットレスパッド8200枚を交換する。手始めに200枚を洗浄、溶解し、再製品化する。

22年現在、都内では1日に約280トンもの粗大ごみが回収されるといわれている。このうち、自動車や家電はリサイクル関連規制によって整備されているが、寝具には規制がない。構造も複雑で、リサイクル率は2%以下と極端に低い。

そこで、日本航空と組んで製品を回収した後はエアファイバーとカバーに分別。カバーは古布として回収され、繊維リサイクルとなる。一方、エアファイバー部分はリサイクルのためにまず洗浄され、加熱、溶解してペレット状のリサイクルポリエチレンとなる。ここに新品のポリエチレンを混ぜ合わせて、エアウィーヴの工場で成形され、寝具へと再製品化される。

現在実施の予定のないファーストクラスも、将来的には検討したいとしている。まずはできる範囲で、組持続可能な社会の実現に貢献する。