ノーベル文学賞が6日、スウェーデンのストックホルムで発表され、フランス人の女性作家アニー・エルノー氏(82)が受賞した。有力候補と期待された村上春樹氏(73=写真)は受賞を逃した。村上氏は06年にノーベル文学賞の指標の1つといわれるチェコの文学賞「フランツ・カフカ賞」を受賞以来16年、受賞の候補に名前を挙げられ続けてきた。

村上氏は5月、ノーベル文学賞に次いで高額(賞金20万ユーロ=約2800万円)とされる「チノ・デルドゥカ世界文学賞」を受賞するなど、機運が高まっているようにも見えたが、今年も受賞はならなかった。